早強型エフモル05-S(NETIS:HK-110049-VE、ARIC:1001)
高炉スラグ微粉末・細骨材、フライアッシュ、および短繊維を配合したコンクリート補修用ポリマーセメントモルタル「エフモル」の早強型。
従来の早強型ポリマーセメントモルタルでは、
・十分な作業時間が確保できない
・吹付施工が出来ない
・ひび割れが生じやすい
等の課題がありました。
エフモル05-Sは、これらの課題を全て解決した全く新しい早強型ポリマーセメントモルタルです。
この製品を低温環境下の補修工事で使用することで、一般汎用型ポリマーセメントモルタルを使用した場合と比較して養生期間と工程の短縮が期待できます。
早強型エフモル05-Sの特長
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施工可能時間60~90分
作業環境温度15℃~5℃でポンプ圧送可能時間が60〰90分確保できます。
※施工可能時間とは、自社基準のポンプ圧送可能時間を指します。
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湿式による吹付施工が可能
従来の早強型ポリマーセメントモルタルでは不可能であった吹付施工が可能です。 -
養生時間が短縮
環境温度が5℃以上あれば、材令8時間で圧縮強度5N/㎟以上が確保される為、養生時間の短縮が可能です。 -
経済性
4分の1程度のコスト縮減が期待できます。
※現場条件により変動します、1工種としてのコスト削減です。
左官工法(施工面積:50㎡ 断面修復厚:3㎝ 施工体積:1.5㎥の例)
エフモル05-S 従来タイプ 材料費 690,000円 580,000円 施工費 560,000円 1,120,000円 給熱養生費 100,000円 220,000円 工事費計 1,350,000円 1,920,000円
エフモル05-S 従来タイプ 材料費 1,380,000円 1,170,000円 施工費 370,000円 910,000円 給熱養生費 70,000円 170,000円 工事費計 1,820,000円 2,250,000円 -
施工効率の向上・工程の短縮
2分の1程度の工程短縮が期待できます。
※現場条件により変動します、1工種としての工程短縮です。
左官工法(施工面積:50㎡ 断面修復厚:3㎝ 施工体積:1.5㎥の例)
エフモル05-S 従来タイプ 工期 4日 9日
エフモル05-S 従来タイプ 工期 3日 7日 -
優れた付着性
母材を湿潤状態にすることで、ブライマー無しでも施工が可能です。 -
優れた耐久性
高炉スラグ微粉末を配合しながらも早強性(24時間で圧縮強度27N/mm2以上)を持つ為、潜在水硬性を活用し優れた耐久性(化学抵抗性・耐塩害性・耐凍害性)を持ち、長期的に安定した強度を保持します。また、高い耐摩耗性も備えています。 -
ひび割れの抑制
乾燥収縮ひび割れ等が発生しにくい。
用途
- ・土木構造物(橋梁、ダム、ボックスカルバート、トンネル覆道部、擁壁、橋脚など)
- ・建築構造物(コンクリート補修など)
- ・港湾構造物(護岸、防波堤など)
配合及び材料使用量 20kg/袋
配合 | 粉体 | 20kg |
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水 | 3.0~3.6ℓ | |
練上り量 | 11.2ℓ | |
積算密度 | 1.78 | |
1㎡使用量 | 89袋 | |
塗り厚別材料使用量(kg/㎡) | 10㎜厚 | 17.8kg |
20㎜厚 | 35.6kg | |
30㎜厚 | 53.4kg |
性能
試験項目 | 材令 | エフモル05-S | |
---|---|---|---|
5℃ | 15℃ | ||
圧縮強度 (N/mm2) 試験方法 JIS A 1171 |
8時間 | 8.9 | 21.5 |
1日 | 27.4 | 30.3 | |
3日 | 31.8 | 32.8 | |
7日 | 33.4 | 34.3 | |
28日 | 33.8 | 36.0 | |
曲げ強度 (N/mm2) 試験方法 JIS A 1171 |
3日 | 6.4 | 7.4 |
7日 | 7.1 | 7.8 | |
28日 | 7.7 | 7.9 | |
付着強度 (N/mm2) 試験方法 建研式 |
1日 | 1.58 | 1.67 |
2日 | 1.90 | 2.06 | |
3日 | 2.05 | 2.22 | |
7日 | 2.27 | 2.50 | |
28日 | 2.32 | 2.69 |
注意
環境温度および練り上がり温度が5℃~15℃の範囲で使用されることを想定しています。
15℃を超える環境で使用した場合、急激に施工可能時間が短くなりますので、
事前に使用環境を確認してください。