港湾・漁港構造物補修・補強工法
- ■ 永久型枠工法 ・・・ 永久型枠パネルを使用した劣化・欠損部補修・補強工法
- ■ 全面被覆工法 ・・・ 永久型枠パネル全面被覆高耐久性薄腹付工法
- ■ 薄腹付工法 ・・・ 腹付堤体拡幅巾1.5mを0.5mに
工法研修施設
- 永久型枠工法
- 全面被覆工法
- 薄腹付工法
第17回国土技術開発賞受賞「永久型工法」とは
防波堤や岸壁などの港湾漁港コンクリート構造物等の劣化欠損部分を高強度・高耐久性モルタル二次製品(パネル、ボルト・ナット)と形状自在褄枠を使って補修する工法。
従来工法と比較して施工性に優れ、実施工日数を短縮できることによりコスト縮減と早期の使用開始が可能となります。
国土交通大臣表彰について
永久型枠工法は第17回国土技術開発賞地域貢献技術賞(国土交通大臣表彰)を受賞いたしました。
各種登録について
■NETIS:HKK-140002-A
■ARIC:1135
永久型枠工法 (構造図)
永久型枠工法の特徴・利点
- 腹付(W=1.5m) と比較すると、拡幅の幅が30cm程度で納まり泊地、間口が狭くならない。
- 水中コンクリートより高強度のプレキャスト部材で被覆するため耐久性に優れる。
- 施工日数を短縮でき、早期に供用開始。
- 施工費を26%程度コストダウン可能。(当社試算)
- 移動式足場と形状自在褄枠により、潜水作業の効率と安全性が向上する。
永久型枠パネル(二次製品)
- 幅1.0m、高さ2.0m
(幅、高さ、厚み、曲面等、劣化欠損部分の大きさによりオーダーメイド可能) - 繊維により補強
- 鉄筋を使用していないため腐食しない
- 特殊配合により高強度(繊維入)(圧縮強度60N/mm2以上)
- 凍結融解性能:98%(普通コンクリート : 60 ~ 85%)
<300サイクルの凍結融解が生じる前後の動弾性係数の低下度合い。(相対動弾性係数)> - *上記数値は自社試験値(室蘭工業大学の立ち会いのもと)施工性などを考慮し改良に努めています。
ボルト・ナット(製品名)
- 繊維により補強
- 鉄筋を使用していないため腐食しない
- 特殊配合により高強度(繊維入)(圧縮強度60N/mm2以上)
- ● 軸力(φ75):265N・m (普通ボルトM24相当)
- ●ボルトせん断力(φ75):94.7kN (普通ボルトM24相当)
- ●ボルトねじ山せん断力(φ75):144kN ●ボルトナット引抜き(φ75):97kN
- *上記数値は自社試験値(室蘭工業大学の立ち会いのもと)施工性などを考慮し改良に努めています。
差し筋(二次製品)
- 繊維により補強
- 鉄筋を使用していないため腐食しない
- 特殊配合により高強度(繊維入)(圧縮強度60N/mm2以上)
- ● せん断力(φ40) :46.9kN (鉄筋SD345 D13相当) ●引抜き(φ40):96kN
- *上記数値は自社試験値(室蘭工業大学の立ち会いのもと)施工性などを考慮し改良に努めています。
概算工事費 (工事価格(税抜き) : 当社試算)
最新施工状況
令和2年7~8月に、様似漁港外2港西護岸補修その他工事にて施工しました。
工事情報
工事名 様似漁港外2港西護岸補修その他工事
発注者名 北海道開発局室蘭開発建設部
受注者名 株式会社 南組
撮影年月 令和2年7月~9月
平成25年11月に北海道様似町の冬島漁港にて試験施工を実施しました。
- 永久型枠パネル設置状況
- 水中不分離性コンクリート充填状況
*平成27年3月に北海道根室市の歯舞漁港(温根元工区)にて試験施工を実施しました
- 工事完了状況
永久型枠の応用例
上部工から堤体まで一体補修工法
堤体基礎下部の欠損補修工法
被覆補修工法(胸壁部)
成型板補修工法(道路・道路護岸)
全面被覆工法 (完成姿図)
全面被覆工法(断面図)
全面被覆工法 (施工手順)
全面被覆工法(研修施設写真)
一体化ボルモ設置状況
全面枠(永久型枠パネル付) 5段重ね設置
全面被覆工法に使用する二次製品と開発した機材
L型ブロック
圧縮強度 : 60N/m㎡以上
一体化ボルモ
圧縮強度 : 60N/m㎡以上
形状自在褄枠付鋼製型枠 (永久型枠パネル付)
水中不分離性コンクリートの充填状況